夏樹くんのお母さんらしき人が、あたしのほうに寄ってくる。 「高崎くるみちゃんよね?」 泣きつかれたような表情を伺いながら、「そうです」と答えた。 「夏樹から、これ」 渡されたのは紙袋。 有名なチョコレート専門店の名前がプリントされてある。 中身を除くと、小さなカードが入っていた。 『くるみへ 空や太陽がなくなっても 僕はあの日々が成立すると思う 3年間チョコ返さなくてごめん』