**** サクラと、たわいない話をしながら歩いてお通夜の場所へ向かう。 冠婚葬祭すべて受けます、で売っている会館は、大学から歩いて数分の場所にあった。 自動ドアがジーッと不快な音をたてて開く。 手前から2番目のドアをサクラがおもむろに開けると、そこには夏樹くんの遺影があった。 ほんとに。 ほんとに、死んだんだ。