「おはよ〜!」

そういって皆に挨拶をする。

「おはよ!」
「おは〜」

彩乃の他に2人仲良くなった。

「今日がっつり授業だよ〜」
テンションが下がっている
背の小さい女の子が
関根 心(せきね こころ)

「バカだからわかんないよ〜」
おバカが取り柄の
太田 友梨音(おおた ゆりね)

いつからか3人組で行動
するようになった。

「悠!友梨音!トイレいこ〜」
「トイレくらい1人でいけよ〜」
「はーい」

なんだかんだでトイレへ向かう。

「私さ、ぶっちゃけていい?」
「え?なになにー!」

友梨音はすこし恥ずかしそうに
言った。

まかさの恋バナ?
私、中学時代恋バナなんて
ほとんどしなかったから、わからない。

「実はね!私、栗野くん好きなの!」
「ええー!」
「え!」

く、栗野くんってあの…?

「ど、どういうところが好きなの?」

悠は焦って言った。

「ほら!身長高いし、かっこいいし!」

「そういえば悠同じ部活じゃん!」
心は言った。

「そうだよ!」
「どんな感じ?」

友梨音は興味津々に聞いた。

「んー。無口で静か?」
「たしかに!」
友梨音は言った。

そのときチャイムが鳴った。

「やば!」

3人は急いで教室へ向かった。

ギリギリで席についた。

「………」

“栗野くんどんな感じ?”

ごめんね友梨音。

本当は無口で静かだけじゃなかった。

かっこよくて、バドミントンも
上手くて優しい人だよ。

でもね、これは同じ部活の特権だから。