次の日の放課後。

私は早速着替えて体育館に向かった。

…高校ではバイトをやってお金
稼ぐつもりだったんだけど、
思いつきで入ってしまった。


体育館に入ると1人の男の子がいた。

栗野くんだ…。

「栗野くんこんにちは」
「あ。ども。」

栗野くんはとても素っ気なく挨拶した。

私にしては結構頑張って挨拶できたし、満足!

悠は少し満足気に荷物を置いた。
そして、シューズを履き、
用意を始めた。

「…俺もやる」

と後ろから話しかけてきたのは
雅也だった。

「あ、ごめんね」
「いや」

なんでこんなに素っ気ないんだろ。
やっぱ、最初だもんね。

用意をしているときは2人とも
なに一つ喋らずいた。

「あ〜2人ともごめんねぇ〜」

少し早走りできたのは乙だった。

「全然大丈夫です!」
「…うす。」

乙も用意をするのに混ざり
部活を始められる体制になった。

「いや〜遅くなった!悪い」

そういって走ってきたのは
智樹だった。

「ほんと遅いよ!あれ?2人は?」
「今日は来れないって」
「そうなんだ。」

「…2人って誰ですか?」

悠は乙に質問をした。

「んとね!バド部にはあと2人いるんだけどね!」
「そうなんですか!」

「明日紹介するね」

智樹は微笑み言った。

「さっ!始めよっか!」

乙が言って部活が始まった。

部活は結構ハードだった。

ーーー

2時間半の部活が終わり、片付けを
していた。

「先輩!私やります!」
「あ、ごめんねありがと〜!」

やっぱ、後輩はやらないと!

悠はせっせと片付けを済ませた。

「お疲れ様〜!」

「お疲れ様です!」

「はぁ〜、つかれたぁ」

悠は1人でため息をついた。

あ、そういえば、栗野くんの
連絡先をしらないな。
他に1年生がいないから何かのときに
知らないとまずいかな…?

やっぱり、話しかけるのはこわい。

考えながら帰ろうとしているときに
ちょうど雅也が通った。


えいっ!勢いで言っちゃえ!

「栗野くん!」
「はい?」

悠は息をゴクリとのむ。

「め、メアド教えて!!」
「あ。うん。いいよ。」


よ、よかったぁ。

2人はメアドを交換した。

「ありがとう。お疲れ様」
「ういっす」

聞けた。
ほんとよかった。

ーーー。

家に帰り、メールが一件来ていた。

“はじめまして。栗野です。”

悠はそれを見て嬉しくなった。