高校生活2日目。
私は1組になった。

…思ってた以上に教室が狭いな。

中学とは違い、教室も殺風景で
必要なものしか置いていない。

え、扇風機とかないのかな?
ボロい。

ガラガラー。

緊張が解けない教室に1人の人が
入ってきた。

「えー。今日からこのクラスの担任をすることになりました。貝塚です。よろしく。」

まぁ、現実にイケメン教師もいなく。
普通のおじさんだった。

「今日はざっと明日の予定と注意事項だけを話して終わりだ。そのあとは部活に見学をしていっても構わない」

部活かぁ〜。

高校で部活をやる気ないんだよね。
バイトをやるって思ってるからなぁ。

「ねぇ、悠!」

くるんっと後ろを向いて来たのは
前の席の彩乃だった。

「ん?」
「部活、一緒に見に行かない?」
「いいよ!」

別にやることないし、見るだけだし!
いいよね!

「………ってことで、今日は終わりだ。気をつけて帰るように」

と、いった途端皆が一斉に帰った。

「よし、悠!いこ!」
「わかった!」

彩乃は楽しそうに走って階段を降り、
体育館へ向かう。

校舎はボロいのに、体育館は
とても綺麗だった。

「体育館だけやけに綺麗だね!」

彩乃は関心しながら体育館を覗く。

「…それは思うね」

私も頷き体育館を覗いた。

「ちょっと、私バレー見てくるから!」
「わかった!まってる!」
「ありがとね!」

と言って彩乃はバレー部のところへ
走っていった。

ここの体育館ではバレー部、バスケ部、バドミントン部が活動していた。

私は中学生のときバドミントン部
だったからやはりみるのは
バドミントンだった。

ここのバドミントンは人数が
少なかった。

…中学とは大違い。

と眺めていた時ー。

「…………。」

1番おくでバドミントンをしている
男の子。
身長も高く、すらっとしていて
バドミントンをしている姿がとても
かっこよかった。

「……っ…」

その時私はあの人を
逃しちゃいけないとなぜか
感じてた。