あたしは笑顔になる。


 ……けど。



「…はぁー、これってことか」


 と、すぐに先生はキャラチェンジした。

 さっきの、怖い先生に。



「え、は?」


 あたしの頭はこんがらがってしまっている。


 え、だってさっきいつもの先生だったじゃん……。

 は?どゆこと?



 先生はあたしを怠そうに見る。



「……お前、分かんね―の?」


「わ、分かんないよ!」



 なに分かりきったこと聞くんだよ!

 分かるわけないじゃん!


 あたしは即答した。



 先生は、自分の髪をくしゃっとすると、


「あのな、お前がいう先生は、仕事してる時の先生なんだよ。今のが、本当の俺」

 と言った。




 はーい、分かりません!


 日本語を話してほしいと、本気で思う。