午前3時、先生のカオ。









 苦しくて悲しくて仕方ないけど、あたしはあえて何も言わなかった。


 お父さんの腕を振り払い、外に飛び出した。







 玲汰先生……助けて。








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 玲汰先生の家に着くとあたしは、チャイムも鳴らさず鍵を開けて中に入った。





 玲汰先生、玲汰先生……っ


 そう心の中で玲汰先生の名前を呼びながら、玄関で靴を散らばすように脱ぎ、リビングへと繋がる廊下を走る。



 いきなり玄関のドアが開いたからだろう。

 玲汰先生は慌ててリビングから出てきた。


 と同時に、あたしはリビングに辿り着き、

「せんせっ」

 何も考えず、玲汰先生に抱きついた。



「えっ……」