「すみません、よく言って聞かせます」


「あー、はいはい。じゃあ」



 先生は刑事さんに頭を下げた後、あたしの腕を掴んだまま歩き出した。



「え、ちょ……!」


 あたしはこけそうになりながら、先生について行く。

 というより、ついて行かされてる。







 よく分からないまま、警察署を出た。



「……~ちょっと!!」


 あたしは警察署を出たところで、先生の手を振り払った。


 先生はあたしを睨む。



「っ!なんなの!?…いきなり」


 その目は怖いけど、それでもあたしは怒った。

 そりゃそうだ、だってよく分からないんだもん。



 すると、先生は爆弾を投下してくる。



「なんなの?…それ、俺のセリフなんだけど。」


「………は?」


「……あのさ、俺寝てたわけ。ほら、見てみろよ。俺の服装」


 そう先生が言ったから、あたしは先生の服を見た。


 確かに、すごくラフな格好をしている。

 Tシャツにスウェットパンツ。


 まあ、それもそれで似合ってる。



 ……じゃなくて!