ほんの少しイラッとしながら鞄をまた床に置き、しゃがんでキーケースを取ろうとする。



 床に落ちた衝撃か、キーケースが開いて中の鍵がいくつか顔を覗かせた。

 その中には、可愛いピンク色のクマのキーホルダーがついた玲汰先生の家の鍵もあって。


 そのクマは、あたしの大好きなキャラクターだ。



「よいしょっ」


 キーケースを取ったあたしは再び鞄を持ち、部屋を出て行った。
















 朝の空気はやっぱり、あたしには合わない。


 清々しい空気を吸いながら、重たい心をそっと傷つけた・・・ー-


























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