「んん~……」
あたしは布団ごと寝返りをうった。
あれから何時間経ったんだろうか。
全然、寝れない。
枕元に置いていた携帯を手探りで掴むと、ボタンを押した。
一気に明るい光が目に入り、つい眉をしかめてしまう。
「3時……」
携帯の時計が示す時刻は、午前3時。
なんか飲もうかな。
急に思い立ったあたしは、ゆっくりと起き上がり、真っ暗な部屋の中をわずかな記憶を頼りにドアの方へと歩いて行く。
手に当たる、固い壁のようなもの。
それがドアだと認識したあたしは、それを開けようとする。
……だけど。
「ああ……これは、んー……」
ピクッと取っ手の部分に掛けていた指がその声に反応した。
玲汰先生……?
驚いたあたしは、ドアの前で立ち尽くす。
別に玲汰先生なんて気にせず出ればいいのに。
あたしはただ、ドアを真っ直ぐ見つめていた。


