貴方と出会ったから。

 貴方があたしを守ってくれたから。


 あたし、変われたんだよ。

 幸せになれたんだよ。




 相変わらず最低だけど、冷酷だけど。


 貴方はいつも優しい。

 不器用だけど、誰よりも優しい心で、あたしを見てくれていた。




 悲しくて苦しくて辛かったあの日々も。

 今は、感謝している。


 それはきっと、玲汰先生のおかげ。




 ねえ、玲汰先生。

 そんな貴方だから、あたしは恋をした。


 ねえ、玲汰先生。

 本当に、ありがとう。




「玲汰先生、大好きっ」


「……なんだよ、いきなり」


 玲汰先生は照れ臭そうに頭を掻いた。

 そんな玲汰先生の影響を受けてか、あたしも段々照れ臭くなっていく。







 誰よりも、大切な人。

 誰よりも、愛おしい人。


 ねえ、玲汰先生。

 大好きだよ……。








 ふと、時計を見てみると。