それから、3日の時が流れた。
あたしは再び、玲汰先生の家に通うようになった。
噂も大分薄れてきているからか、誰かにバレるなんてこともなく。
また、大切な日々が流れていた。
ただ一つ、前と違うのは。
あたしと玲汰先生の関係、だろう。
めでたくカップルになって、二人の間に妙な空気が流れるようになった。
きっと、二人とも恥ずかしいっていうのがあるんだろうな。
……なんて浮かれてるあたしだけど、今日また、勇気を出すことになる。
美和と話し合おうと思っているのだ。
噂が流れたあの日から、美和とは一切会話をしていない。
美和が噂の犯人なのかは定かじゃないが、美和に避けられているということは明らかな事実。
もちろん、あたしは美和とこのままでいいなんて思っていない。
だって美和は、あたしの一番の親友だから。
もし美和が噂を流したんだとしても、それは今まで美和から貰った楽しい時間と比べると本当に小さいことだ。
それよりも、美和と気まずいこの時間の方が辛い。
それに、噂を流したのが本当に美和なのか、そうだとしたら何故なのか、という疑問も消したいから。
怖いけれどもう、なにからも逃げたくないんだ。