ねえ、玲汰先生?


 大切な気持ちに気付かせてくれて、ありがとう。



 ねえ、玲汰先生?


 誰よりも、愛しているよ。





 今、一番会いたい人に、会って。

 今、一番伝えたい言葉を、伝えた。



 ねえ、玲汰先生?


 あたし、幸せ者だね。





 玲汰先生が、濡れたあたしの頬に手を伸ばす。


 そっと頬に玲汰先生の手が触れ、あたしは目を瞑った。






 そしてどちらともなく顔を近づけ、


 あたし達は、唇を重ねた・・・ー--