午前3時、先生のカオ。








 いや、教室にいるほとんどの人が、だ。



 今日は特別日課で、理科の授業が終われば帰れる。

 だからだろう。





 みんなから向けられる目が、あたしの心をどうしようもなく痛くさせる。

 だけどそんなのお構いなしに、あたしは美和に近づいて行く。



「み、わ……あのさ」


 いざ問おうとすると声が震えてしまい、情けなく思えた。

 それでもグッと拳に力を込める。




「…………。」

 美和はあたしと目を合わせずに鞄を背負って帰ろうとする。


「ま、って」

 慌てて美和の腕を掴むが、美和はあたしの手を勢いよく振り払う。


 そして美和は、驚いて立ち尽くすあたしを一瞬戸惑うように見た後、走って教室を出て行った。









 これで、分かった。

 なんとなく、だけど。


 写真を掲示板に貼ったのは……







 美和、なんだ。