午前3時、先生のカオ。









 もはやあたしの耳に、二人の会話は入ってこなかった。

 二人の話を勝手に盗み聞きしておいてどうかとは思うが、今はこの噂を知った衝撃のほうが大きくて。



 この噂が本当なのか、美和に聞きたい。


 もし嘘なら、こんな噂消したい。

 美和にまで、迷惑を掛けたくないから。


 なにはともあれ、本人に確かめなくては。


 あたしはその一心で、立ち上がってドアを開けた。




「あっ、千夏ちゃん……」


「……えっと、き、聞いてた?」


 二人はあたしを見てバツの悪そうな顔をしながら聞いてきた。

 あたしは二人に微笑むと、トイレから走って出て行く。




 もちろん行き先は、美和のところ。






















 教室に着いた時、美和は帰りの用意をしていた。