午前3時、先生のカオ。








 ただ、溢れそうになる涙を止める。



 なんで抱きついたのか。

 それは、あたしにも分からない。


 先生を見てたら、抱きついてしまった。

 それだけ。





「うぅ……ぐすっ」


「…………」



 あたしは我慢出来なくなって、泣き出す。


 腕の力が抜ける。

 だからか、先生は簡単にあたしを振り払った。



「……っく」


 あたしは、恥ずかしいというか、悲しいというか、なんとも言えない気持ちになった。

 涙を、両手で拭う。


 きっと、先生はあたしを睨んでるんだろうな。


 ごめんなさい。

 でも、辛いよ……。


 必死に涙を拭ってると、右手を先生に掴まれた。



「えっ……」


 あたしは先生を見ようと、顔を上げようとする。


 けど、顔を上げる前に、


 ーーギュッ



「な、……」