周りの人の行動と視線を不思議に思いながら、あたしはゆっくりと掲示板に近づく。




「………え」


 あたしは驚いて目を見開いたまま固まってしまった。




 掲示板は、ある写真でいっぱいになっていた。

 その、写真とは。
















 あたしと玲汰先生が、

 抱き合っている、写真。











「な、にこれ……」


 服装からして、昨日、あたしが玲汰先生の家に行った時のものだろう。

 あの時、誰かに撮られていたってこと……?



 ふと我に返ったあたしは、周りを見渡した。


 今なら、分かる。

 この視線も、さっきの会話も、全て。


 この写真のせい、だったんだ……。