午前3時、先生のカオ。







 ちょっとよろけたあたしは、急に泣きそうになった。



 そんな扱いしなくてもいいじゃんか……。


 なんて思うけど、これは関係ない。




 分かんない。

 なんであたし、泣きそうになってんだろう……。



 先生の背中を見つめる。

 大きくて、広い背中。


 なんだろう、この気持ち。



 体が、先生に引きつけられるように動く。




「……えーっと、あ、あった。………え」


 先生の驚いた声が聞こえる。



「おい、なにして……っ」


 先生は振り返ろうとする。

 あたしは、両腕に力を込めた。


 なんでだろう。

 あたしにも、分からない。



 なんであたし、

 先生に抱きついてるんだろうか……。