午前3時、先生のカオ。







 焦ってつい、そう言ってしまった。



「……素直だな。」


 あたしの言葉に、先生は眉間にしわを寄せた。



「あ、ありがとうございます……」


「褒めてない」


「ですよねー……」



 なんて言いながら、あたしは少し俯く。



「……手伝わないなら、ソファにでも座っといて。別に俺、毒とか入れないから」


「あ、うん……」



 そりゃ、毒なんて入れないだろうけど。


 あたしは一歩、足を下げた。



 あたしが立ってるところは、冷蔵庫の前。

 邪魔なのは分かるけど……。



 足が、動かない。



「はぁ……うんって言っときながら、動いてねぇじゃん」


 先生は呆れながら、あたしに近づく。


「…………」


「……ああ、はいはい。どいて」


 先生はあたしを無理やり押しのけて、冷蔵庫を開けた。