午前3時、先生のカオ。







「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


「……っ」


 玲汰先生は、大声を出して泣き続けるあたしの腕をグイッと引っ張ると、




 ーギュッ


 力強く、抱きしめた。


 玲汰先生の腕の中。

 あたしはわんわんと子供みたいに泣く。






 痛い。

 痛い。

 胸が、痛い。



 きっと、あたしみたいな最低な人間が、被害者のように泣いてはいけないのだろう。


 だけど、だけど……。

 あたしだって、辛いんだ。



 ……なんて、本当に、こんな自分をこの世から消してしまいたくなる。

 世界で一番大好きな人を殺した自分が、世界で一番大嫌いだ。














「……あのさ、俺の話、聞いてくれる?」


 しばらくの間が開いた後、玲汰先生は徐にそう口にした。




「えっ……?」


 あたしは玲汰先生の思いもしない言葉に驚いて、顔を上げようとする。