千夏、信じているよ。
貴方は、あたしの親友だから。
宮城先生のことも、信じているから。
先生は、そんな人じゃないでしょう?
だってさ、もし宮城先生が千夏と特別な関係だったら……
貴方のことを…想っているあたしは、生徒じゃなくても相手にしてもらえないってことになる。
完全な負け組になんて、なりたくないから。
まだ、生徒という立場のせいにしていたいから。
悲しくて、辛くて、苦しくて。
なんとも言えないような感情が複雑に交差する。
だけど、きっと大丈夫。
全て、あたしの思い違いのはず……
恐くていつの間にか俯いていた頭を、ゆっくりと上げる。
………あたしは、目の前に広がる光景に、息を呑んだ。
そこには。


