午前3時、先生のカオ。







「……はぁ」


 玲汰先生は呆れた様に、ため息を吐く。




「……まあ、見つかって良かったわ。これからは気を付けろよ」


 その言葉に驚いてゆっくりと目を開くと、玲汰先生が鍵をあたしに差し出していた。



「えっ……いいんですか?」


 てっきりもう来るなとでも言われると思っていたあたしは、玲汰先生の予想外の言動に拍子抜けした。




「……ああ」

 玲汰先生は素っ気なくそう言ったけど、その言葉が嬉しかった。

 あたしは笑顔になって、その鍵を受け取る。



「じゃ、俺もう行くわ。昼飯まだだし」

 玲汰先生はそう言うと、あたしの隣にあるドアノブに手を置いた。



 ん?可笑しくない?



「え、それだけ?」


「ああ、それだけだ」


「あたしもまだ昼ご飯食べてないしっ!」



 なんという自己中さ。

 ほんの少し玲汰先生にイラッとする。



 そんなあたしに玲汰先生は念を押すかのように、

「もう失くすなよ。これ以上、馬鹿の世話はしたくないんだ。」