きっと、ずっとそうなんだろう。
明日も明後日も、あたしが夏希にしたことはなくならない。
明日も明後日も、あたしはそのことに苦しみ続けるのだろう。
夜の街を必死に走る。
ネオンがキラキラ輝く、この場所を。
ねえ、夏希。
もしかしたらあたしもあの時、両親が見せたような目を貴方に向けていたのかな?
あたしの心を抉っている言葉で、貴方の心も抉っていたのかな?
夏希、ごめんね。
ねえ、夏希。
どうしたらこの思いが貴方に届くのかな?
「ねえ、そこの君。楽しいこと、しない?」
あたしはその声に、足を止めた。
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