お葬式が終わっても、火葬されて骨になった夏希を見ても、あたしは泣かなかった。
泣けなかった。
家は、どんよりとした空気で包まれていた。
両親は会社にも行かず、喋りもしなくなった。
あたしは、部屋に引きこもった。
一週間ほど、そんな風に生きていた。
でもそんな日々が終わったのは、ある日お父さんが、
「こんな風に生きても夏希は報われない」
と言ったからだった。
両親は再び、働き始めた。
あたしは、相変わらず部屋に引きこもっていた。
だって、あたしがどう生きようと夏希は報われないから。
あたしが、殺したから。
後悔したときにはもう、遅かった。
だから、謝ることが出来なかった。
それが、辛かった。
自分を殺したくなった。
夏希のところへ、逝きたかった。
そんなあたしを心配した両親が、夏希が死んで一か月経ったある日、あたしをリビングに呼び出した。
久しぶりに部屋の外に出た時、本気で死にたくなった。
蛍光灯が痛いくらいに眩しくて。
輝いている世界に生きている自分を感じて。


