午前3時、先生のカオ。









 お葬式が終わっても、火葬されて骨になった夏希を見ても、あたしは泣かなかった。


 泣けなかった。





 家は、どんよりとした空気で包まれていた。


 両親は会社にも行かず、喋りもしなくなった。

 あたしは、部屋に引きこもった。



 一週間ほど、そんな風に生きていた。


 でもそんな日々が終わったのは、ある日お父さんが、

「こんな風に生きても夏希は報われない」

 と言ったからだった。



 両親は再び、働き始めた。

 あたしは、相変わらず部屋に引きこもっていた。


 だって、あたしがどう生きようと夏希は報われないから。

 あたしが、殺したから。



 後悔したときにはもう、遅かった。

 だから、謝ることが出来なかった。

 それが、辛かった。


 自分を殺したくなった。

 夏希のところへ、逝きたかった。


 そんなあたしを心配した両親が、夏希が死んで一か月経ったある日、あたしをリビングに呼び出した。


 久しぶりに部屋の外に出た時、本気で死にたくなった。


 蛍光灯が痛いくらいに眩しくて。

 輝いている世界に生きている自分を感じて。