午前3時、先生のカオ。








『お姉ちゃん、なに作ってるの?』



 小学二年生。

 まだ、仲がいい姉妹だった頃。


 夏希が笑いかけてきた。

 あたしも笑顔で返す。


『カレーだよ』


『わーいっ!お姉ちゃんのカレー、夏希だーいすき♪』


 夏希があたしにぎゅっと抱きついてきた。



『わぁっ!危ないよ』


『ごめんなさーいっ』



 あたし達は、それだけのことで笑い合った。


『でもね、お姉ちゃん』


『ん?』


 夏希が隣で照れたように笑って、

『お姉ちゃんが作るカレーより、お姉ちゃんの方が大好きだよ』

 って言った。


 すっごく嬉しかった。

 だからあたしも、

『千夏も、夏希が大好きだよ。』


 心の底からそう思っていた。


 夏希が大好きだった。

 一番、大切な人だった。