ピッッッ―――――――

「はぁはぁ。」

「お。まどか速くなってるな。この調子で頑張れよ。」

「…はい。」

暑い太陽。
冷たいプール。
夏の日差しが照りつける中での練習は
私にとって最高の時間。

なのに。

「おいっ!やめろよ!」

「田中先輩っ!それっ!」

バシャ――――

真面目に練習しろよ。
あいつ。
せっかくいい気持ちで泳いでんのに。