でも、夏祭りの物って何もかもが結構高いんだよね……
「お嬢ちゃん900円ねー」
うっ……やっぱり高い……
でも、奢るって言っちゃったからな…
ま、いっか!
「はい、どうぞー!」
「ありがとー!」
「ありがとうございます!」
てか、やっぱりこの夏祭りは人が多いな…
これじゃ、けいを見つけるのも困難だよ…。
まず、この夏祭りに来てるかもわからないし……」
はぁ……これじゃあここに来た意味がない気がしてきた……
はぁ……とため息を静かにおとした。
花火が始まる時間まで私たちは屋台をぐるぐると回った。
ドンドンと、花火が打ち上げられる音がした。
「あ、花火始まったねぇ」
「ほんほうへふね(本当ですね)」
「つばき、食べてから話しな」
「ふひへす!(無理です!)」
どうしよう、ここに天使がいる!
口に食べ物たくさん含んでもぐもぐしてるつばきに羽が見えるわ……


