「俺、転校してからもずっとはるなの事を想ってた、他の女子の事を好きになろうとしてみたけどやっぱりダメだった」
一緒だ……。
「私も、同じだよ」
「……え?」
「私も、3年間ずっとけい以外の男子を好きになろうとした。けど、私もダメだったんだ……どうしてもけいと比べちゃう」
ずっと……ずっとそうだった。
何度も何度も諦めようとして、
何度も何度も苦しんで、
何度も何度も涙を流した。
もう、何度あの時の告白を後悔したのか覚えてないよ……。
「え、ま、待って!」
「?」
「どういうこと?はるなは俺の事なんてまったく気にもなってなかったんだろ?」
「うん、始めはそうだったよ。
でもね、
けいが転校してから気づいたんだ……。
気づいたら、けいを探してた。
気づいたら、けいのことばかり考えてた。
気づいたら、けいのことが好きになってた。」


