*ティアラ*



よく見たら、化学準備室にはおじいちゃん先生と大槻先生しかいなかった。


「さて、本題だが。今回は課題ではなく、この前やった小テストについてだ」


おじいちゃん先生に言われて、そんなテストあったっけ?と考える。


言われてみればあったような……気がする。


「そのテストでお前たち2人は特に点数が悪かったからな、補習を増やすことになった」


「えぇ?!」


私と亜美子が声を上げると、隣で聞いていた大槻先生が笑い始めた。


「先生ひどい!」


「いや、笑うつもりはなかったんだけど……」


必死に笑いを堪えながら言う先生。


口元を隠す仕草が格好いいと思ってしまう。


「補習は強制だからな。休んだりしたら単位やらんぞ」


そんな~!!


私と亜美子は顔を見合わせてため息をついた。


「まあ2人共俺の授業を聴いてもわからない訳だから、俺が教えても意味がない。そこで大槻先生に頼んどいたから、しっかりやれよ!」


おじいちゃん先生はそう言ってコーヒーを啜る。