*ティアラ*



「呼び出しって、たぶん課題だよね…」


「うん。それしか思いつかない…」


私が聞くと、亜美子はため息を吐きながら返してきた。


私たちってそんなに課題出してなかったのかな…?


化学準備室の前に着いて、私は深呼吸してからドアを叩いた。


中から返事があったことを確認してドアを開ける。


「失礼します」


私も亜美子も恐る恐る中に入った。


「お、待ってたぞ。相馬に高梨!」


おじいちゃん先生は椅子に腰掛けたまま、私たちの方を見た。


「あの…呼び出しって、課題ですか?」


亜美子の質問に、おじいちゃん先生は怪しい笑みを見せる。


こ、怖いよぉ…。


「先生、その笑いは怖いですよ」


私たちの後ろで声がした。


この声、大槻先生だ。


おじいちゃん先生の机にコーヒーカップを置いて「ね?」って私たちに笑いかけてくれる。


「怖いとは失礼な!」


なんて言いながら、おじいちゃん先生も笑ってる。