ガチャッと玄関が開いた音がした。

「昇かもよ」

そう言ってお姉さんは玄関に向かった。

私も玄関を覗いてみるとそこには昇がいた。

「未羅!来てた・・・・」

昇の言葉が止まった。

私を見てキョトンとしていた。

「おじゃましてるよ~。どうしたの?」

「未羅・・・お前似あってんじゃん!!」

「そ・・そうかな」

「似合ってるよ未羅♪」

昇の後ろから誰かが現れた。

「藍!!どうしてここに!?」

そこにいたのは同じ卓球部の藍。

クラスは違うけどとても仲がいい。

頭はいいし、とっても可愛い子。

「もしかして・・・昇と付き合ってるの?」

「エヘヘッ。そうなんだ~」

二人とも顔を見合わせ照れていた。

「よかったじゃん昇♪付き合ってくれる人がいて」

「オイ!それどういう意味だよ!!」

「そのまんまだよ~。じゃあ行こ!」

私達は信璃の待つ、自然公園に向かった。