-8月3日午後5時-

ピンポーン

昇の家のチャイムを鳴らした。

「昇~来たよ~」

ガチャッとドアが開いて出てきたのはお姉さんだった。

「いらっしゃい未羅ちゃん♪」

「こんにちはお姉さん」

お姉さんは笑顔で出迎えてくれた。

相変わらず美人な人。

「あれ?昇は?」

「昇は用事でさっき出かけちゃった。でも、時間には帰ってくるらしいよ。さ、入って」

「そうですか。おじゃましま~す」

私は登るの家にあがった。

「未羅ちゃんに合いそうなの選んだんだけど・・・・どう?」

お姉さんが持ってきたのは青に黄色の花模様が入った浴衣。

私が見ても素敵な浴衣だった。

「いえ!何でもいいんです!!どうせ似合わないし・・・」

「何言ってるの?未羅ちゃんは女の子の服似あうんだから」

そう言ってお姉さんは私に浴衣を押し当てた。

「うん!似合う」


『女子の服とか着たら似合うぜ』


確かそう信璃にも言われた。

そうなのかな・・・?