太陽と月。






音楽とお酒、楽しい時間というものはすぐに過ぎていってしまうものだ。


「もうトリのバンドか。」



メンバーは4人で全て男性。


セッティングしている姿を眺めていると、ドラムをいじる姿に目がいった。



アレ?何か見覚えある。



んーでも薄暗いし、見えなくてわからない。


…-まぁいっか。



そのバンドは女性に人気らしく、前列にはファンであろう方々が集っている。


曲もカッコよく、演奏も巧いので、あたしは後ろの方で壁に持たれながら鑑賞。




しかし飲み過ぎたのか、視界が歪み、足の感覚が少し鈍い気がする。


まだ途中だけど外に出るかな。




ちょうどやっていた曲が終わったとこで、ボーカルがライブ告知やら、MCをしていた。





『-ってことで、じゃあラストの曲…“水無月”。』






「………え!?」









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