あたしも亜子も施術が終わり、シャンプーもしてもらい、とてもいい気分。
「じゃあセットしましょうか。」
そこへ何冊かのヘアカタログを持って大橋さんがやってきた。
「今日はこれからどちらかに行かれるご予定ですか?」
「はい!私は飲み会があります!」
「あーあたしも予定ありますけど、気合いの入りすぎてない感じがいいです。」
「成る程、ではカタログ持っては来ましたが、お任せして頂いても宜しいですか?」
「葛城様には是非、クルクルの可愛らしい感じのハーフアップに。」
「南様は傷みの少ないキレイなロングヘアを生かして艶々で軽く巻いた造りすぎないハーフアップに。」
大橋さんと高科さんは自信に満ち溢れているが、嫌味のない笑顔でいる。
うん、自分じゃなかなかキレイに出来ないし、やってもらおうかな。
「「お願いします!」」
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