隣にいる亮介の顔を見て、口をついて出た言葉。
「夢って、亮介の事。……好きだったんだ」
それに苦笑して「あー、みたいだな」と答える亮介を見ていると、余計に追及したくなってしまう。
「もう何回か告白されてる?」
「あー、だな」
「いつ告白されたの?」
矢継ぎ早なひなからの質問に亮介が唇を尖らせて、
「それ聞く?」
と逆に聞いてくる。
いつもならここで質問を止めるのだが、今日は止められないらしい。
「ごめん。でも気になる」
真っ直ぐに亮介の目を見据え、ハッキリとそう言うひなを見て亮介が、ハハッと笑い声をあげた。
「ひなのその退かない所、久々に見た」
馬鹿にされてる……。
口をムッとへの字に曲げて不満そうにするひな。
「だって……」
そこから先は続かない。
確かにムキになって聞いているのは間違ってはないからだ。
もう答えは聞けないかも……。
そう思ったのは杞憂に終わった。
「中2の時から毎年言われてる」
「中2!」
「そっ。でも全部断ってんぞ」
「そ、そそそっか」
思い切り吃ってしまったが、そんなひなの様子を気にする事もなく亮介はヘらっと笑っている。
へらへらとしながら頬を緩めているところを見ると、機嫌が良いらしい。
「あ、あのさ、多分今、太一の家に向かってると思うんだけど、次は明の家に行っていいかな?」
話を変える為にひなが口を開いたのだが、確かに今いる場所から一番近いのは明の家だ。


