「「誓いのキスを〜!」」






座席からそんな言葉が聞こえたとき、叶斗くんはにっこりと微笑んであたしに近づいた。






あたしもそれに答えるように目をつぶる。






____ズキンッ





「ゔゔっぁあああ!」






突然体に今までよりも強い痛みが走る。





なんでよりによって今…?





まだあたし生きていたい。





死にたくないよ…





叶斗くんといたいよ…





これから先やりたいことだってまだまだあるのに…





神様はそれを許してはくれないのですか?




「聖奈!」





そんな願いも虚しく、あたしはそこで意識を失った。