「ゆ…指輪…!?」






輝かしく光るシルバーの指輪。







そこにはあたしの名前と叶斗くんの名前が刻まれていた。







「聖奈、ずっとずっと愛してる。今ここで誓うよ、病めるときも、楽しいときも、苦しいときも、聖奈を愛し続けることを誓います。」





叶斗くんはそういい終えると、あたしのペールを持ち上げた。






嬉しくて嬉しくて幸せで。涙が止まらなかった。






このままずっと叶斗くんといれたらいいのに。






ガンなんて、幸せで吹っ飛んじゃえばいいのに。