「おいまてよ!勝手に決めんじゃ…『地上に到着いたしました、ご利用ありがとうございました。』




俺が話そうとしたとき、ちょうどよくアナウンスがなった。



クッソ…なんでこんな時に…




ドアが開くと聖奈は一目散にかけ出した。




「じゃあね!叶斗くん!今日は楽しかった!今までありがとう…!」




「おい!聖奈!」




聖奈は暗闇の中へ走り去って行った。




「なんでだよ…なんなんだよっ!」




俺はそこにあった空きカンを思いっきり蹴飛ばした。




俺は…虚しさでいっぱいだ。