あなたと出会って…

「これがあなたと出会うまでの話。複雑過ぎるでしょ?」

いや。全部話してない。

私の親を殺したあいつの話はしていない。

私の予感だけれど、ここにいる人たちはあいつと何か関係してると感じた。

さて夜桜さんは何と言うのだろう。

「もう、安心しなよ。ここには私がいる。仲間がいる。もう春美ちゃんはここの仲間だ。」

そんな事言われるなんて思わなかった。

すごいな。夜桜さんって。

私は夜空を見上げる。

ママ、パパ私頑張るからちゃんと見てて。

「もう遅いから寝た方がいいよ。」

夜桜さんにそう言われたから私は布団に入って目を閉じた。

ここは……

そこには真っ白な世界。

あっ!あそこに誰かいる。

遠くの方に小さな人影が見えた。

少し近づいて見ると私の大好きな人だ。

ママ、パパ、優季、優翔、翼、優芽、るみ、るる。

皆笑顔で歩いていた。

私はその人達に追い付こうと走り出す。

あともう少し。もう少し。

もう少しのところで目の前が真っ暗になった。

目の前にはあいつの笑う顔。

夢なのか現実なのかわからない。

そこで消えた。

バサッ。

「ハァハァハァッもう本当に寝よう。」

これから嫌なことが起こらなければ良いけど……

そう思いながら今度こそ眠りについた。