~真桜の話

姉貴と同じクラスがよかったなぁ。

とつくづく感じている。
美人で頭がよくて、実は心が誰よりも優しい姉貴はほっとくことが出来ない。

俺は双子だからといって、姉貴のことが好きだ。

「あっ。そういえば。今日テストの順位発表だ。」

テストの時だけ、俺と姉貴はライバルである。
毎回、1位と2位の対決は本当に大変なのだ。
体育には参加出来ないからだろう。


体育館を前に行くと、
1位櫻井美桜 499点 3年S組
2位金石原真桜 498点 3年A組
3位桜場榛名 495点 3年S組

と書いていた。
桜場榛名って誰だ。
この学校はS、A、B、Cの4クラスに分かれているが、初めて見る名前である。

「真桜~!」
俺の名前を呼びすてで、気軽に呼ぶのは1人だけだ。

「拓真!」
「2位おめでとう!」
「嬉しくないよ。」

金城弍拓真という。俺の友達だ。
前まで3位を取っていたはず。
ということは、美桜の隣の席の転校生か。

友達もいるし、生徒会長もしているが、
実は俺も人を信じることが出来ない。
だから、拓真も信じていない。