雨のち晴れ




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「んん…」

頭痛い、ひどい頭痛がした。私はゆっくりと目を開ける。

あれ、私、寝てたの?

ハッとなり頬を触ると濡れていた。

「やだな…」

なんだか夢を見ていたみたい、しかも見たくもない夢。挙句の果てに泣いてしまうなんて。

手元にはかじりかけのトーストがあった。

なにこれ、まぬけ。


私は自分を嘲笑うかのように笑って、時計に目をやる。

―――12時。いけない、そろそろ大学へ行く準備をしないと。
3限目は13時半からだ。


大学までは電車を使って15分の距離。

私は冷めたまずいトーストとコーヒーを流し込んで、急いで支度をする。

あぁ、もう!
今日はそのまま業後バイトだから、午前中に洗濯したかったのに。

ふと、朝の占いが頭をよぎる。

意外とあの占い当るのかもしれない。
そして気分も優れない、今日はやっぱり12位だね。

私は、1つのため息をついて、支度にとりかかった。