雨のち晴れ



別に怒っているわけでもないし、こんな冷たいことを言うつもりもない。

こんな私に懲りずに、コンビニに来てくれることも嬉しい。
現にどこか私も正樹を待っているんだもん。

けれど、正樹を見るたびに…

あの時の光景がフラッシュバックをして、胸が苦しくなるのだった。

あの人は誰…?

私は遊びなの…?

全部嘘なの…?


そう聞きたいのに、何も聞けない。その代わりに、思ってもみないことばかりが口からこぼれる。

そんな自分にイライラして…悪循環だった。

「ごめん…本当に何でもないの。」

「紗子…」

なんでこんなに気まずくならないといけないんだろう?

「迷惑か?」

「……。」

「紗子が迷惑なら来ない。」

その言葉を聞いて、初めて正樹の顔を見る。

そこには切なそうな、悲しそうな正樹がいた。


どうして私は…

こんな風に、大切な人を傷付けて、一体何をやっているのだろう?


大事なことって、正樹が私をどう思っていることではない。
私の正樹に対する気持ちの方が、何倍も大事。


虚しくて、悲しい。

自分がとても嫌いになる。