雨のち晴れ



そんな風に言われたら断れることも出来ず、「よろしくお願いします。」と口にしていた。

こうして決まった1ヶ月後の俺のアメリカ出張。


そしてこのことが決まったその日の夜だった。

1件の着信があった。

俺は、ディスプレイを見て驚いた―――『カフェ・リベルタ』からだった。


「伯父さん?」

「やぁ、正樹。久しぶりだね。」

「お久しぶりです。ご無沙汰しています。すみません、何も連絡も出来ずに…」

「いやぁ、いいんだよ。それより元気にしているかい?」

「はい、おかげさまで。バリバリやってます。」

「そうか、良かった。」

久しぶりに聞いた伯父さんの声に、仕事で疲れていた身体に力が沸く。

「正樹、近いうちお店に来れないかな?」

「えっ?」

「申し訳ないんだけど、大事な話がしたいんだ。お店を閉めて話がしたい。」

大事な話…?

「大丈夫です。いつでもいいですか?」

「うん、正樹が都合付く日で。」

「分かりました。えっとじゃあ、明後日の夕方以降とかどうですか?仕事夕方で終わるんで、そこからすぐ向かいます。」

「うん、大丈夫。忙しいのに悪いね。」

「とんでもないっす。」


その時は特に世間話もすることなく、電話を終えた。

久々に話したのに、後味がとても悪かった。

なんとなく嫌な胸騒ぎがした。


そしてこの胸騒ぎは、嫌なことに的中することとなってしまう―――