「一つだけ、後悔してる」

突然口を開いた私に、ばあちゃんは

「なに?」

いたって普通に返事してくれた。

「ありがとうを伝えてねぇじゃん。」

「ありがとう?」

「そう。

祐太に、

父さんに、

母さんに、

春人に、

秋菜に、

冬馬に、



「一つだけ、伝える方法があるよ?」

ばあちゃんが口を開く。

「え?」