二人の間に流れる沈黙


『いや…おれこそごめんね、約束守れなくて』


『ううんっ…

あのね、…ほんとは、日向のバスケ好き

…嫌いなんて…出なくていいとか
…もう言わないから…
だから…また…話してくれる?』



『…あたりまえじゃん』


『っありがとっ…』


よかった…これでまた元通りだね
ひとり、安心しきっていた

こんなに近くでいられるんだ

ん?

…ちか…く……………!!!

バッ!!!


勢いよく離れる

『ご、めん!!!//』

抱きついたままだったことを思い出して急に恥ずかしくなる


『いや…
っそれより!早く帰ろう!な?』

『う、うんっ

…あの…』


『なに?』


『その…手…』

極度に暗いところが苦手な私は
たとえ、隣にいてくれても不安なわけで…

ま、それも
いろいろあったからなんだけども…


『……ほらいくぞ』


わかったとか、そんなこと1つ言わないで
黙って手をとってあるいてくれる

こういう優しいところが
好きだな


好き




やっと気づけた気持ち。

助けてくれたこと。
手をとってくれたこと。

そしてなにより、日向の近くにいると安心する
つないでる手があったかい。


そのあと、家まで送ってくれた。

手を離すのはなんだか名残惜しかったけど

笑顔で"また明日"
っていってくれたから

私も笑顔で言えたよ


『また、明日ねっ^^』