中学最後の体育祭
3年生と言えば
フォークダンスがあるわけで、
そのころ、男の子に触れられるのが
怖くて怖くて仕方なくて
てを繋いだりするとき…
わたしは俯いて
いま、だれとしているのかもわかってなかった
音楽がなっている間
ずっと下を向いて
ただただ怯えていた
それが伝わるから…
みんな私とはやりにくそう…
早く終われ…そればっかり考えていたとき
次の人が回ってきたの
もちろん、それが誰かなんて知らない
知らなかったのに
てを繋いだとき
急に暖かくなった
なぜか、安心感があった
少し顔をあげて前を見ると
そこにあったのは
わたしを見て微笑む
日向の笑顔だった
