『もう、大丈夫ですね。 一時的なものなのでゆっくり休めば 問題ありませんよ』 いつもの優しい笑みをうかべながら 日向のお父さんが言った 『そうですか ありがとうございました』 『けんちゃんもありがとう』 『いやいや。 それよりなにがあったんだ?』 引率とか、いろいろと忙しいにもかかわらず 私たちをすぐに病院まで 運んでくれたけんちゃん いまは、とても心配そうな顔をしている 『実は…』