『結奈。大丈夫?』
美妃ちゃんが心配そうに顔をのぞきこむ
『……うん…大丈夫……。それよりはやく病院いかないと……』
そういって歩き出そうとしたんだけど、
見事に足に力が入らない
そのままふらっと座り込む
『……美妃、結羽。
悪いけど先に戻ってて
もうちょっとしてからいくからさ』
『わかった……
きをつけてこいよ!』
『結奈のことたのんだよ!』
そういうと
私たちに背を向けて町の方へとあるいていった
『……ごめんね。
なんか……いろんなことが……ついていかなくて……』
『いいよ。
それより大丈夫か?』
『うん……大丈夫』
すると、目の前にスッと手が差し出される
『樹のとこいくぞ。』
『……うん』
ぎゅっ
と、しっかりとその手を握ってたちあがる
『……父さんに任せたから大丈夫
きっと助かるからな。』
わたしなんかより、樹くんのこと心配なはずなのに
安心させようと
そういってくれる
『うん……』
その手をとったまま
外灯だけが照らす道をゆっくりと歩いた。
