日向side
何年ぶりだろ
俺は今、父さんの病院の前にいる。
たくさんの患者さんと看護師さんがいるなか、ゆっくりゆっくり院内へはいる。
なかにはいって、久しぶりの病院の臭い。
怪我したときもここだけはこなかったなぁとか色々おもってたら、
『ひなた。』
ふりかえると、白衣を着た父さんがいた。
『やっぱり、似合うな。』
『ふっw
今日はどうした?珍しいじゃないか』
『……凪葉に……会いに来た……』
少し驚いた顔をする
『……そうか。
ようやく来てくれたか…
『病室は、三階の奥の302だよ。
……いっておいで。理來も凪葉もまってる』
『わかった』
……まず、理來になにをはなそうかとか、
凪葉に何を話しかけようかとか、
色々考えながら歩いたけど、
結局病室の前まできたら、なにかんがえてたからなんて覚えてなかった。
