『つらかったよね……』
!!!!
思わずからだにちからがはいる
『……ごめん……ね
ずっと一緒にいたのに……いつも守ってもらってばかりで……わたし……なにもしてあげられなかった』
……そんなことで泣くなよ
言わなかったのはこっちなんだから、謝ってもらわなくていい。
頭ではそう思ってるのに
それは口にはできなくて、ただ結奈の言葉を聞くだけだった。
『……日向も……平気じゃなかったよね
だって……わたしだったら……毎日泣いちゃう…っ……
……目さまさなかったら…目、覚ましても、嫌われてないかなって……思うっ……っ……
きっと、日向や……叶多、お母さんに
頼って泣いちゃう
すぐに、怖いっていっちゃう……』
……そう。
ほんとはそういいたかったんだ。
母さんや、父さんにほんとは何か言って頼りたかった。
けど、結奈のように素直にはなれなかった。
だから今でもなにも変わってないんだろう。
けど……
言いたかったことを結奈が言ってくれたから
なぜかスッキリした。
『私は……いつでもいるよ………涙』
……なんだろう。
いや、きっと誰かに言ってほしかったんだ。
『……結奈。ほんとごめんな
……ありがとう。』
そういって、結奈の体を少しはなした。
